競輪

【取手競輪・GⅢ開設記念】吉田拓矢が地元記念初V

 取手競輪のGⅢ「令和6年能登半島地震復興支援 大阪・関西万博協賛 開設74周年記念水戸黄門賞」は6月30日、最終日の12Rで決勝戦が戦われ、関東5車の3番手から臨んだ吉田拓矢(29)=茨城・107期=が直線伸びて優勝。GⅢ制覇は22年9月の青森以来、通算6度目、地元記念は初。守澤太志が2着、山口拳矢は3着に食い込んだ。また、9Rのレインボーカップチャレンジファイナルは、佐藤壮志(20)=熊本・123期=が、6月の岐阜以来、2場所ぶりの優勝を飾った。

■ヒーロー

 関東の絆は最後まで揺るぐことはなかった。「小林さんが『2周全開で行くから』と行ってくれましたし、坂井さんも『脇本さんが来る前から仕掛ける』と言ってくれたので、あの展開になりました」。スタートを芦澤が取り、前受けからレースを進めると、別線を前に出させることなく完封した。

 「地元で優勝できて感無量。ここまで来られたのも先輩や後輩たちのおかげです」と、仲間たちに感謝を忘れなかった。

 昨年8月のオールスター競輪(西武園・GⅠ)決勝で失格したが、「あっせんが止まっても、決してマイナスではなかった」。2カ月間出場停止のペナルティーを受けても、腐ることなく精進を続けていた。

 約2週間後には松戸のサマーナイトフェスティバル(GⅡ)が控える。「良かったり、悪かったり波があるので、差をなくしていきたい」。22年にはSSも経験した実力者が、この優勝をきっかけに再起を図る。

スペシャルゲストの稲村亜美(左)から花束を手渡され笑顔の吉田拓矢

 

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