競輪

【小倉競輪(ナイター)FⅠ】悲願達成! 小川勇介が11回目の挑戦で師匠の「吉岡カップ」をつかみ取る

「第18回吉岡稔真カップ」の表彰式で写真に納まる優勝した小川勇介(中央)、左は吉岡稔真氏

 「やっとや!」。敢闘門に戻ってきた小川勇介(39)=福岡・90期・S1=が7日に行われた「第18回吉岡稔真カップ」を制し、雄たけびを上げた。

 夢にまで見た瞬間が訪れた。2009年の第3回大会からチャレンジすること11回。吉岡稔真カップをようやく手にした。「18年間、ずっと追い続けてきた師匠の冠レース。やっと勝つことができました」。師匠の見守る前でこん身のハンドル投げ。タイヤ差で逃げ粘る町田太我を差し切った。

 「自分の仕事と思ってSを必死に取りに行った。本当に町田君のおかげ」。笠松信幸、皿屋豊との激しいS争いを制すと、そこからは町田が気迫の走りをみせた。出ばなをくじいた皿屋に鐘1半で叩かれたが、鐘3角からすかさず番手発進。完全にレースを支配すると強烈な掛かりで逃走した。2角6番手から捲った岡崎智哉も3番手までがやっとで、小川はまさに大名マーク。3角から空けた車間を4角で詰めると、体を右に左に激しく揺らしながら、Vゴールを決めた。

 表彰式で吉岡氏にカップを手渡されると、表彰式後には肩を抱かれて2人で涙。「師匠が先に泣くから、自分も…」。師弟の絆の強さがにじみ出たワンシーンに、見守っていた不動會の仲間たちも感極まっていた。

弟の啓史さん(右)に手を引かれ、小川勇介の肩を抱く吉岡稔真氏(中央)

 

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