【久留米競輪(ナイター)FⅠ】坂田康季「脚を削るだけ削ってやろうと」踏み合いから捲りに転じて圧勝劇
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
A級準決4Rは坂田康季の底力が光った。2分戦で後ろ攻め。稲毛知也に対して誘導を切らせるだけの〝ブーメラン〟ではなく、赤板1半まで踏んでから車を下げた。「突っ張られるのは想定していたし、脚を削るだけ削ってやろうと思った」。これで稲毛はスタミナを消耗。坂田が終2角5番手からの反撃をズバリと決めた。
「サラ脚同士なら負けるかもしれないけど、脚を使ってからの勝負なら負ける気はしなかった」。踏み合いをした中での上がり11秒6のタイムに「出ましたね」と満足そうにしたが、「まだ捲りに切れがない。この課題を(S級に上がる)来年1月までに突き詰めたい」と、かぶとの緒をしっかりと締めていた。▼決勝11Rは久留米勢と分かれての2分戦。ひょっとしたらハコ捲りまである角を強引にねじ伏せれば、5―12―12347。
▼10R(吉田茂生)前2日間は、左鎖骨の骨折から完全に立ち直ったかのような軽快な動き。ここも先輩の森川大輔が1番車なら楽しみ十分で146、167のボックス。