競輪

【熊本競輪・再建記念FⅠ】熊本競輪場の再開に開門前から300人が列 指定席は即完売

1R発走前、多くのファンが金網をつかみながら選手に声援を送っていた

 場内は照りつける太陽よりも燃えていた。熊本競輪場が20日、8年4カ月の時を経て再開した。

 午前9時に開門。開門前から300人のファンが列を作り、指定席は開門と同時にすぐに完売御礼。実に多くの観客が、さまざまな思いで新しくなったバンクを見つめていた。

 熊本輪界のレジェンド・松本秀房氏のファンだと話した熊本市の94歳男性は「競輪は50年以上前から見ているよ。場外車券売り場は狭いからね。本場は広くていいですね」と目を細めた。

 1Rの発走時刻が迫るにつれて、スタンドも満席に。最前列に座った熊本市の20代男性2人組は、1Rに出走した半田誠の小学校時代からの友人。「誠! 頑張れ!」。疾走する半田に大声で声援を送った。その半田は突っ張り先行で、見せ場をつくるも3着。「すごくかっこよかった。勝ってほしかったけど、最後に優勝してくれたら」と2日目以降の活躍に期待した。

友人の半田誠を応援する男性2人組

 感慨深くバンクを見つめていた熊本市の20代男性は、私立開新高の自転車競技部出身。「昔の熊本競輪場のバンクで練習していました。すごく変わりましたね。新しくなったバンクでも乗ってみたかった」

 子ども連れの姿も多く見られた。「嘉永泰斗選手のファン」と話した熊本市の30代男性は6歳の長男と観戦。長男は現在、幼稚園の年長。「自転車に乗る練習をしています。選手がかっこよかった。僕も早く乗れるように頑張ります」と固く誓った。たくさんのファンの思いを背負って、熊本競輪場が新たな歴史を歩み出す。

観客で埋め尽くされた熊本競輪場の観覧席
ファンでいっぱいの熊本競輪場内
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