競輪

【熊本競輪・再建記念FⅠ】緒方将樹がニュー熊本バンクでの地元勢初1着ゲット

初日11Rでワンツーを決めた熊本コンビ。2着の中本匠栄(左)が勝った緒方将樹(右)をたたえる

<記者コラム・造田大の大勝負>
 新生・熊本バンクでの地元初1着は緒方将樹がつかんだ。開幕戦の1Rから登場した火の国戦士たちだったが、10R終了時点で未勝利。特に10Rは上野優太が番手絶好の展開だったため、重い空気が流れた。

 そんな悪い流れを断ち切った。「『熊本の1着がないよ~』と顔見せで言われました(笑)」と地元初戦でさっそく手厚い〝洗礼〟を浴びたが、レースでは打鐘で果敢にカマして主導権を奪取。中本匠栄―佐藤幸治を連れてライン3車で出切ると、直線では中本らを振り切った。「練習でも行っている距離から仕掛けた。終BSでもう『中本さんとのゴール前勝負』と思えたほど調子は良かった」

 地元初陣に向けて、父・浩一氏(30期)が考案したメニューを消化。「すごく苦しかったけど、ためになりました」。厳しい練習に耐え抜いた結果、中本に逆転を許さない粘り腰が鍛えられた。

 そして、何よりも応援が力になった。「あんなに応援してもらうのは初めて。すごすぎて、途中で泣きそうになった」。新バンクは直線が短くなったが、旧バンクの名残で4角から決勝線までは長い。この日も多くの先行選手が直線で垂れていった。「直線は長かったが、声援に押されて最後まで踏めた。活が入りました」と息を切らしながらも笑顔で振り返った。

 「価値のある1着。これだけ応援もあって、気持ち的にもいい感じ」。準決勝も大声援を背に、地元バンクを駆け抜ける。▼10Rは緒方―上野優太の熊本ワンツーに期待。2=5―137。

 ▼6R(岸澤賢太)磯川勝裕が吉田昌司の番手から捲りを放てば、自力ある岸澤に差し切りチャンス。3―7―1256。

父・浩一氏とテレビ越しツーショットの緒方将樹
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