競輪

【熊本競輪・再建記念FⅠ】56歳の倉岡慎太郎はヤル気再燃、「感謝しかない」地元の3日間

地元戦を走り「感謝しかない」と話す倉岡慎太郎

 熊本支部最年長の倉岡慎太郎(56)が、再開した熊本競輪での3日間の戦いを終え、開催と8年4カ月の日々を振り返った。「若い人たちは地元戦を知らなかった。大声援、緊張、叱咤(しった)激励、いろんな経験をして、これが地元戦なのかと感じ取ってくれたと思う」。自らの弟子が3人(嘉永泰斗、上野優太、兼本将太)出走したこともあってか、地元初出走となる109期以降の選手に言及。「地元のお客さんは、ただのファンとは違う。本気で応援してくれているし、ヤジも期待の裏返し。その声を聞いて、次はもっといい走りをしようと練習に励めるんです」と優しい口調で話した。

 自らも「自分も今回走らせてもらって、感謝しかありません。この再開を前に引退を余儀なくされた選手も多い。その仲間の分まで走らせてもらった」と熊本勢の誰もが走りたかった開催で、初日の1Rを走れたことにまずはお礼。大観衆の声援を受けたことにも「ありがたかった。自分ももうぼちぼちと思っていたけど、またここでいい走りを皆さんに見てもらいたいと思った」。引退の2文字がちらつく年齢でも、やる気を起こさせてくれた開催になったようだ。

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