【福井競輪・GⅢ開設記念】脇本雄太は地元記念6Vに「もういいでしょ」 弟の気持ちに快捲りで応えた
福井競輪のGⅢ開設74周年記念「令和6年能登半島地震復興支援 不死鳥杯」は23日、最終12Rで決勝を行い、脇本雄太(35)=福井・94期・SS=がBS4番手から捲って1着。GⅢ15回目、GⅡウィナーズカップ(取手)以来今年2回目の優勝を飾った。最終2角から先に捲った山田庸平が2着、脇本雄マークの稲川翔が3着に入った。
■ヒーロー
弟の脇本勇希と初めての連係で、脇本雄は優勝をもぎ取った。「レース前から(脇本勇は)スイッチが入っていて、その気持ちをくんで優勝できて良かったです」と、弟の頑張りに応えた。
レースは脇本勇がスタートで飛び出して、近畿勢5車が正攻法。周回中6番手の新山が赤板前から上昇し、誘導員退避後から脇本勇と踏み合う。打鐘で新山が出切り、脇本勇は後退。切り替えた脇本雄は最終2角3番手から先捲りの山田庸を追い、バックで自ら捲りを敢行。後続を3車身も突き放し、先頭でゴールを駆け抜けた。
「冷静に対処できましたね」とヒーロー。地元の福井記念は20年以来で4年ぶり6回目の優勝に「もういいでしょ」と笑う。次なる目標は8回目のGⅠ制覇。「まずはオールスター(8月13~18日・平塚)。しっかりとGⅠで優勝して、グランプリに出たいです」。地元で勢いづいた脇本雄は、グランプリ2Vを目指して突き進む。(森田新吾)