【別府競輪(ナイター)GⅢ開設記念】落車続きの阿部拓真に笑顔が見えた
阿部拓真が白い歯をこぼした。初日2R、2角捲りを放った嵯峨昇喜郎をマークし、直線で交わして1着。約1カ月半ぶりとなった復帰戦を白星で飾った。
前場所の6月大垣最終日に落車(再乗5着)。2場所前の小田原でも落車と災難続き。危険を恐れない縦横無尽に動く自在型レーサーだが、「復帰戦の今回はさすがに、すごく緊張しました」と苦い顔。それでも嵯峨のスピード捲りにピタリと追走して、最後は自力兼備の底力を見せた。「思ったよりも嵯峨君を抜けている。感覚は悪くない」。
別府記念は昨年も参戦したが、こちらも結果は落車で途中欠場。「その落車の後に調子を落とした。それだけに今回の1着はうれしい。これをいいキッカケにしていきたい」。昨年は2予で落車した。今年こそは準決切符をつかむ。▼11Rは先行意欲高い木村弘マークから脚を伸ばして連入。3=157―12357。
▼6R(立部楓真) 母校の有田工業高野球部が甲子園出場を決めた。「うれしいですね。寄付?案内は来ると思いますが。どうしようかな」とニヤニヤ。1つでも多く勝ち上がって、賞金の一部をかわいい後輩に贈るはず。連対に期待。4=123―1237。