【熊本競輪(モーニング)FⅡ】藤田剣次が復調の一歩となる3番手捲り「熊本で勝てたのが何よりうれしい」
2日目2Rはベテラン藤田剣次が3番手捲りで石黒健の先行を一蹴。昨年12月の久留米最終日以来となる「捲り」勝利を手にした。
ケガをしていないのに、直近4カ月の成績で85点を割り込んだ。「原因不明の調子落ち。基礎的な練習をやってみたら、脚がすごく落ちていたのが分かった。だから来月あたりから戦えるようにと、取り組んでいたところでした」。前受けした石黒が中武三四郎を出させることなく突っ張り先行。「本当は(人気になっていた)中武君の先行を捲りにいって、どこまで戻っているかを試す気持ちだった」が、まさかの展開。脚を使わず手に入れた3番手から一気に捲って、後位にいた先輩の田中弘章の追撃を振り切った。
藤田の出身は熊本県に接する大牟田市とあって、「久留米も熊本も地元の気持ち。だから再開したこの熊本バンクで勝てたのが何よりうれしい」と笑顔。今月のガールズケイリンフェスティバルを制した弟子の尾方真生を引き合いに出して「まだまだ自分も負けずに頑張らないと駄目ですね」と完全復調に向けて気合を込めていた。