競輪

【松戸競輪・GⅢ開設記念】清水裕友がまくってGⅢ12V

 松戸競輪のGⅢ「大阪・関西万博協賛 開設74周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は4日、最終日の12Rで決勝戦が行われ、深谷知広の後ろに切り替えた清水裕友(29)=山口・105期・SS=がバックで自ら捲り優勝。2月の静岡記念以来、通算12度目のGⅢ制覇を果たした。清水マークの月森亮輔が離れながらも食らいつき2着。南関4番手の和田健太郎がライン分断も追い上げ3着で続いた。

 ■ヒーロー

 夏場が苦手な清水が混戦のレースを制した。「取鳥(雄吾)君が全部やってくれました。南関勢に先行されると、番手捲りをされて終わりだなと。いい位置を取れたのが全てでした」。自らスタートを取り、前受けからレースを始めると、取鳥がイン粘りで深谷の位置を狙い南関勢の分断に成功。「平原(康多)さんが打鐘で来ていたのは分かっていたけれど、取鳥君の決着を見てからと思っていた」と、冷静に前の動きを見極め深谷にスイッチすると、二角から捲って激闘に終止符を打った。
 苦手な夏場で手にした念願のタイトル。「体が熱を持ったままレースに臨む感じだったので、アップを短く、省けるところは省くように変えたのが良かった」。これまでの準備にかける時間を3分の1に短縮しレースでポテンシャルを発揮した。
 この後はGⅠ「オールスター競輪」(平塚・13~18日)が控えている。「結果が出たので、この調整方法を続けて行きたい」。確かな手応えをつかんだ清水が、2020年2月の全日本選抜競輪(豊橋)以来となるGⅠ制覇を目指す。

日本競輪選手養成所の滝澤正光所長(左)から受け取った優勝カップを手にする清水裕友

 

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