競輪

【松山競輪・GⅢ施設整備等協賛】新田祐大が完全Vで14回目のGⅢ制覇

 松山競輪のGⅢ施設整備等協賛「道後温泉杯争覇戦」は11日、最終日の12Rで決勝が行われ、新田祐大(38)=福島・90期・S1=が、先行した真鍋智寛後位を取って、最終バックから番手捲りを放ち1着。1月の平以来となる通算14回目のGⅢ優勝を完全制覇で飾った。2着に四国3番手から新田後位に切り替えた福島武士、3着には原誠宏が入った。

優勝カップを手に笑顔の新田祐大

■ヒーロー
 やはり主役の座は揺るぎなかった。多彩なレースプラン、的確な組み立てから繰り出される圧倒的な豪脚で完全制覇だ。

 レースは真鍋―吉田―福島―原、新田―飯野―宿口、片岡―坂本で周回。新田は赤板過ぎから真鍋後位まで踏み上げて吉田と競り合った。最終2角手前で振り切り、バックから番手捲りを放ち勝利をつかんだ。「全部の展開を考えていた。地元には申し訳ないが勝負にいった。負けたくない気持ちで踏み込んだ」と振り返った。

 今年は2月、岐阜のGⅠ全日本選抜の先頭員早期追い抜きがあり戦線離脱。6月から復帰して着実に本来の姿を取り戻している。グランドスラムを達成し、競技では五輪の舞台にも立ったトップランナーは「パリ五輪が終わって強い選手が戻ってきたら、また競輪が変わると思う。うまく対応して活躍できるように」と今後を見据えた。

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