【平塚競輪(ナイター)GⅠオールスター】初日7着の石井寛子が逆転の決勝進出 2走目勝利で涙
<記者コラム・野口雅洋の1000円勝負>
初戦のドリームは7着に敗れた石井寛子が、2走目は勝利を収めて決勝に進んだ。先行した日野未来の後位に入り、BSで外に持ち出して捲り切った。レース後には「120点満点でした」と笑顔も見せたが、「たくさん練習しているから」と口にした後は絶句。下を向き、顔を押さえて、涙を流した。
「練習通りにできました。それに何より、ファンの皆さんの声援のおかげです」と感激。松戸のガールズケイリンフェスティバルでは7、7、6着と見せ場なし。7、8月の一般戦でも、決勝で確定板を外しただけでなく、予選でも確定板を外す競走が目立った。それが初日7着からの逆転での決勝進出に、感涙を我慢できなかった。
2着だった坂口楓華は「寛子さんはライバルだが、日ごろからお世話になっている。お互い苦しい時期だが、すごく支えになっている」。そう感謝されるほど、後輩の面倒見もいい。
昨年はアルテミス賞で優勝して、ファンの期待に応えられて大喜びしていた。今年はさらに一つ上の勲章を手にして恩返しをしたいはずだ。
▼12R(石井寛子) 佐藤水菜が鉄板級だが、その他は展開次第。石井が巧妙に立ち回って確定板へ。1―4=全。
▼5R(山崎芳仁) 五輪組の窪木一茂は初戦の2日目に単騎でまずまずの動き。前々に攻めるはずで、山崎芳仁の通算500勝があるかも。1―39―234789。