【平塚競輪(ナイター)GⅠオールスター】伊藤旭が初戦快勝、荒井崇博は連勝で勝ち上がり
<九州王国 再興へ>
2日目の九州男子は、4人が初戦を迎えた。その中で伊藤旭は白星スタート。3R、7番手で終HSを通過し、1角手前でダッシュすると、先行する森田優弥―諸橋愛―佐藤礼文の関東勢などを一気に乗り越えた。マークの小岩大介はあおりで離され、終3半からは一人旅。悠々とゴール線を通過した。
「終HSで詰まった。前が流している感じがあった」とタイミングを逃さず捲った。別府記念では落車(失格)するなど「このところ夏風邪などで調子が落ちていたが、しっかり治して1着が取れた」と満足げ。ただ、この勝利に酔うことなく、「勝ち上がって上で勝負することに意義がある」と気を引き締めた。「連勝を狙います。でもそれより、2走目はしっかりワンツーを決めたい」。中川誠一郎は初戦5着。2人で2予に勝ち上がる戦いを誓った。
6人が2走目を終えて、1予突破の目安である16ポイント以上を、荒井崇博(23)、小川勇介(18)、野田源一(17)、松岡貴久(16)、後藤大輝(16)の4人がゲットした(かっこ内はポイント)。
荒井崇博は連勝で突破を決めたが、この日の勝利は清水裕友の失格による繰り上がり1着。「前を抜けていないですからね。付いていっただけです」。それでもスピードに乗った清水の捲りに詰め寄っており、「ピンピンなんで、いい状態なのは間違いない」とも付け加えた。そしてこの取材エリアには前日に続き、この日も中川誠一郎が登場。掛け合いをしながら場を盛り上げていた。シャイニングスター賞進出の目安は24ポイントのためドリーム、オリオン賞組だけで占められることが多いが、連勝なら望みはわずかにある。荒井に天が味方してくれるかもしれない。
今年初開催の女子オールスターの決勝には児玉碧衣が進んだ。だが佐藤水菜に離されての2着にやや困惑。「苦手な、徐々に踏み上げる駆け方になった。これから強化していかないといけない課題」。だが「それでも仕掛けられたし、自分がやるべきことはできた。決勝はチャレンジャーとしてぶつかっていく」と気持ちを切り替えた。8年連続ファン投票1位と全競輪選手の中でも圧倒的な人気を集めるクイーンが、声援を味方に五輪代表に立ち向かう。