【平塚競輪(ナイター)GⅠオールスター】松本秀之介が大逆転弾 中本匠栄とワンツーで2予進出
<九州王国 再興へ>
松本秀之介―中本匠栄の熊本コンビがワンツーを決めて、ともに2予に進んだ。松本は初日に仕掛けそびれて8着。3日目7R、1着でなければ予選敗退を喫する状況を打開。1走目で4着だった中本とともに勝ち上がった。
松本は「本格先行がいなかったので、先行したかった。お帰りになるのが嫌で、逃げれば4、5着はあるかなと思って」とやや消極的理由ながら、思い切って鐘3角カマシ。残り1周で出切って押し切った。「FⅠでも最近大きい着が多かった。別府記念を終えてからはウエートトレを増やした」とパワーアップ。「体重は減って、シャープになった感じです」と、イケメンがさらに際立っている。
9月のあっせんは出たが、松本にGⅢはなかった。FⅠが2本だけ。これだと10月3~6日の熊本記念に出走の期待が膨らむ。「そこにはいい状態で行きたい。点数も上げておきたいですね」。104点台に甘んじているが、「現状でも点数以上の脚はあります」と自信も出てきた。2日目に1着を取った同期同県同学年の伊藤旭に対して「負けたくないですしね」と対抗心を燃やして気持ちも入っている。4日目の2予7Rではその伊藤と連係。「自分が旭の前で自力」。伊藤も「スケの動きがいいので自分が番手です」。仲良し2人で準決を目指す。
中本も「ダービーでの落車が響いた。そこからはどん底。でも徐々に良くなっているし、前回の弥彦は余裕が出てきた。今回はそれよりいい感触です」と上り調子だ。この2人のワンツーが2車単1万3150円。近況はさておき、本来の力を思えば考えられない高配当だ。今回1予を突破した九州勢の中で4日制以上のビッグ制覇の実績があるのは中本だけ。平塚の地から復活ののろしを上げる。
2予に出走する九州勢13人は以下の通り。▼5R=松岡貴久、北津留翼▼6R=山田英明、後藤大輝▼7R=松本秀之介、伊藤旭▼8R野田源一、小川勇介▼9R=伊藤颯馬、中本匠栄、荒井崇博▼10R=阿部将大、山田庸平