【平塚競輪(ナイター)GⅠオールスター】松井宏佑が神奈川勢の確定板独占に貢献
<記者コラム・野口雅洋の1000円勝負>
松井宏佑が神奈川勢の勢いを加速させた。2予8R、前受けから下げながらも、山口拳矢に対しては内で並走。山口が前を切りに行ったのを見て、すかさず流れに乗りながら先行態勢に入った。3車で出切った後はペースで先行。台風の影響で強風が吹く中でも、主導権を最後まで渡さなかった。「BS向かい風だったが、スピードを落とさないようにいいペースで踏めた。最後まで踏めました」と振り返った。
マークの和田真久留に抜かれたが、3番手の内藤秀久と確定板を独占。ゴール後はガッツポーズを見せた。「3人で準決へ進めたので。何としてもワンツースリーを決めたかった。地元ファンからの応援の声も聞こえました」。ホームバンクで会心のレースだった。
パリ五輪を目指しながらも、2年前にナショナルチームを引退。照準をメダルからGⅠ制覇へ切り替えて、伊豆から平塚に移り住んだ。昨年競輪祭は準優勝。最高の舞台での初タイトルへ、何が何でも決勝に進む。
▼10R(松井宏佑) 後位は北日本勢。自分だけが3着までに入るレースでも問題ない。345BOX、4=5―17。
▼4R(長島大介) 地元のGⅡ共同通信社杯の出場を逃して、「ここが今年最後のビッグレースです」。悔いのない走りをする。9―12―123478。