競輪

【平塚競輪(ナイター)GⅠオールスター】九州勢はまたも決勝に乗れず 初ビッグ後藤大輝は「全部が収穫」

 九州男子は、いわき平ダービー、岸和田宮杯に続き、GⅠ3大会連続で決勝に不在となった。唯一、九州から準決に進んでいた荒井崇博は、5日目11Rで窓場千加頼―古性優作の近畿後位。しかし、松浦悠士に鐘3半でさばかれ後退した。前の2人がワンツーだっただけに悔やまれるが、さばきのうまい松浦が相手。3番手の経験の少ない荒井にとっては、厳しい戦いだった。諦めずに内を進出したが、6着に終わった。

 今年の九州勢のビッグ決勝は、岐阜全日本選抜の山田英明と、取手ウィナーズカップの伊藤颯馬が乗っただけ。全6大会でのべ2人という、悲惨な状況だ。

 とはいえ今回は、オリオン賞に出走予定だった嘉永泰斗の病欠が多少なりとも影響した。2予には13人を送り込むなど、3日目までは健闘が光った。

 2予は九州にとって厳しい番組が並んだ。九州勢は6個レースにまんべんなく分けられ、ラインは2車が5個レース、3車は1つだけ。試練を乗り越える力がなかったのは間違いないが、もう少し3車連係できる番組が多ければ、準決への勝ち上がりは増えたかもしれない。

 新しい力が芽生えた。後藤大輝の活躍は、明るいニュース。ビッグデビュー戦で逃げて2着に粘り込むなど、1予を突破した。後藤は5日目の戦いを終えて、「今回は全部が収穫です。なかなか会えないような選手からも多くのアドバイスをいただきました。古性さんからも話しかけてもらって、いろいろと教わりました」と目を輝かせた。「声援もすごいし、最後もやってきたことをしっかり出し切りたい。そして早く帰って、先輩方にいただいた助言を生かした練習をしたい。モチベーションはバク上がりです」と若者らしさを全開。後藤のような先行選手が次々に出てくれば、いつまでも低迷が続くことはない。

最終日3Rで連係する後藤大輝(右)と瓜生崇智

 

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