【小田原競輪・GⅢ開設記念】郡司浩平が大会5度目のV 南関7車連係の4番手から差し切り
小田原競輪のGⅢ開設75周年記念「北条早雲杯争奪戦」は最終日の27日、12Rで決勝戦が行われた。7車で結束した南関勢が先制。先頭で逃げた新村穣の番手から発進した北井佑季をさらに松井宏佑がまくり、続いた4番手の郡司浩平(33)=神奈川・99期・S1=がゴール前で差して優勝した。2着に松井が残り、3着には5番手を回った和田真久留が入った。8番手から仕掛けた脇本雄太は出切れず8着。郡司の小田原記念優勝は昨年に続く連覇で通算5度目。GⅢ優勝は1月の川崎以来、通算21度目。
■ヒーロー
悔しい結果に終わった平塚オールスターから10日足らず。そのうっぷんを晴らす完勝劇を神奈川勢がやってのけた。地元6車に鈴木裕が続く南関7車ラインが脇本ー阿部拓真を完封した。
「新村君は思い切り行っています。脇本さんは止まっていたので、松井君がもう少し引き付けるかどうか…だったかと」。結果的に松井のまくりに続いた郡司に勝ち運がめぐって来た。「おいしいとこを持っていくようになってしまって、自分が取っていいのかな」と、やや複雑な表情も見せた。それでも、「まとまることになって、前の選手、後ろを固めてくれた先輩たちの気持ちがうれしかった。ラインの仲間のおかげです。最低限の地元で上位を独占できてホッとしてます」と、通算5度目の大会Vを喜んだ。
このあとは立川FⅠを挟んで宇都宮GⅡ共同通信社杯に出走する。「今日は勝つことができ、いい形で終われたけど、細切れ戦でも自力でも勝負できるように力をつけていきたい。気持ちを新たにして臨みます」と、活躍を誓った。