競輪

【熊本競輪・FⅠ】「赤いパンツは捨てずにたくさん持っている」増田鉄男の3カ条はドM、勘違い、遠回り

<記者コラム・森川和也の追走一杯>

 阿波のベテラン増田鉄男が元気だ。予選1Rで終4角5番手から3着に強襲。レース後は、普段から冗舌な口がさらにグルグルと回転した。「直線距離は60メートルでしょ? ちゃんと調べてきてましたよ。55メートルだったら届いていなかったね」。50歳になったが昨夏から参戦しているPIST6で、ハロンタイムを1秒以上も短縮させるなど挑戦を続ける。「ここまできたら、どこまで勘違いできるかだね。気持ちが本当に大事だから。それが切れると一気に落ちていくんで」

 競輪こそ天職といい意味で開き直っているのもすごい。「自分はこれしかできんし、増田家の人間は勉強と運動のどっちかしかできんと思っている。子どもたちには一つだけ選んで頑張れって言ってますよ」。もちろんプロスポーツ選手に大事な「ドM、勘違い、遠回り。この三つが好き」というのが、この年齢までやれる大きな要因。「赤いパンツは捨てずにたくさん持っているんでね」。S級の取材ゾーンで阿波踊りする増田の姿をまた見たい。▼4Rは本命・棚瀬義大の3番手。自分の力を大いに勘違いして、3着に流れ込む。3―4―6。

 ▼8R(清水一幸)昼田達哉が初日の失敗を踏まえて逃走すれば、3番手から一気に伸びることも十分だ。4―17―17。
 

明るさを武器に飽くなき挑戦を続ける増田鉄男

 

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