【武雄競輪・FⅠ井上茂徳杯】競輪道を貫く湊聖二のV期待
【記者コラム・造田大の大勝負】
湊聖二が5場所連続の決勝入りを決めた。準決10Rは先行する真鍋智寛を好リードから差し切って1着だった。
しかし、レース後は反省しきり。「3着に残すことは誰でもできる。2着に残さないと。頑張ってくれた真鍋君に申し訳ない」と勝者とは思えないほど、悔しい表情で振り返った。ラインで勝ち上がることを大事にするマーク職人の一面が垣間見えた。
最終日の決勝は「初日に松本秀之介君に付いたので」とここもマーク屋らしく、九州勢の3番手を固めることを選択した。今大会の冠名になっている井上茂徳氏は現役時代、競輪道を重んじる選手だった。今場所で誰よりも競輪道を貫く男の優勝に期待したい。▼12Rは湊が3番手から突き抜ける。3―124―1245。
▼11R(房州輝也) 準決3Rは緩んだタイミングで、一気に仕掛ける巧みな走りを見せた。単騎でも仕掛けどころ逃さずに捲って優勝を決める。3―456―1456。