防府競輪がメインスタンドなどリニューアルし報道陣向けに内覧会 10月9日に2年ぶり本場開催
防府競輪(山口県防府市)の報道陣向け内覧会が21日、行われた。2022年11月のGⅢ開設73周年記念を最後に本場開催を休止して施設整備を行っていたが、10月9日のFⅡモーニング7で本場開催を再開する。10月1日には一時休止していた場外発売を再開し、新施設をファンにお披露目する。メインスタンドを建て替え、子どもが遊べる「KEIRINパーク」を整備するなど、総工費約29億2700万円をかけてリニューアル。案内役は同場キャラクターのホープくんと、ほうふ幸せますコンシェルジュの古川朋美さん。
建て替えられたメインスタンドは3階建て(放送用施設など一部4階部分あり)。内部は白を基調とした明るいスペースが広がる。投票所や観覧席、フードコートなどが集約されたコンパクトな施設になった。建物をバンクに寄せたことで屋内からでも至近距離で観戦できる。
1階は一般席102席(車いす用2席を含む)と、天井からのモニターが並ぶ。走路前の金網にも、すぐ出られる設計。フードコートには食堂やカフェの店舗が入る。インフォメーションやガイダンスコーナーで、初心者にも対応する。
2階は一般席と、有料の特別観覧席がある。一般席は102席(車いす用2席を含む)。有料観覧席は40席(車いす用1席を含む。本場開催時1000円、場外時500円)で、全席モニター付き。ゴールラインの延長線上に位置する席もある。
3階からはバンク全体が見下ろせる。本場開催時は3室の有料特別観覧室(グループ室、1部屋5000円、1室5人まで)で、場外発売時は部屋の仕切りをなくして13席の有料特別観覧席になる(1000円、全席モニター付き)。
子どもが遊べる屋外施設「KEIRINパーク」が新設された。「パンプトラック」「ふわふわドーム」「複合遊具」などがある。パンプトラックは、BMX、キックバイク(無料貸し出し)などで坂や急カーブを走行するコース。防具も無料で貸し出す。高くジャンプできるふわふわドームと、綱のぼりや滑り台などが組み合わされた複合遊具は、幼児から小学生まで楽しめる。
そのほか走路審判塔、電光掲示板、走路内の植え込みなどを撤去。敢闘門のデザイン変更なども行っている。
防府市文化スポーツ観光交流部競輪局の工藤康彦局長は「市民に親しまれ、自転車を通じた交流の輪が広がる競輪場へ生まれ変わりました。親子で遊びに来てもらうために、10月5日には『こどもまつり』も開催します」とアピール。「多くの方に競輪の迫力を味わっていただきたい」と話した。