競輪

【岐阜競輪・GⅢ開設記念】松浦悠士が21回目のGⅢV 本調子を欠いてもさすがの立ち回り

 岐阜競輪のGⅢ開設75周年記念「大阪・関西万博協賛 長良川鵜飼カップ」は24日、決勝戦が行われ、松浦悠士(33)=広島=が捲り追い込んでV。3月玉野記念以来、21回目のGⅢ優勝を挙げた。バックで捲り上げた深谷知広が2着に入り、カマして逃げた村田祐樹が3着。松浦は73周年の覇者で、全日本選抜が開催された昨年度は74周年の開催がなかったため、事実上の岐阜記念連覇。

岐阜記念を“連覇”の松浦悠士

■ヒーロー
 本調子ではなくても機敏な立ち回りと的確な判断で、松浦悠士が勝利をつかみ取った。前受けの青野将大-小原太樹が赤板で深谷を突っ張ると、5番手から空いた内を追い上げて絶好の3番手に進出。ホームで村田が後続をちぎるタイミングのいい大ガマシを見せたが、歴戦の猛者は許さなかった。

 「バックで行かないと追い付かない。一番遅いタイミングになったけど、深谷さんより先に行けたのは良かったですね。4角では届かないんじゃないかと思ったが向かい風でタレてくれと」。バックから鋭い加速で差を詰め、ゴールで計ったようにきっちり捉えた。

 8月のオールスターで落車し、前回の共同通信社杯は体が思うように動かなかった。今節は開催の中で乗り方を見直して「最終日はかなり上向きました」と可能な限り修正したが、まだ本調子とは言えない状態だった。その中で結果を出し「内容次第で深谷さんに勝てることが分かったのは良かった。次はもっと状態は上げて走りたい」と目を輝かせた。残るGⅠは10月寬仁親王牌と11月の競輪祭。グランプリ出場へ正念場となる。

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