【武雄G3開設記念】大川龍二 遅咲き次々<記者コラム・野口雅洋の1000円勝負>
大川龍二は今月初旬の久留米で今年2度目のS級優勝を手にした。S級優勝、S1、特選回り、GⅡ出場と、「目標を一つ一つ達成できてきた。この年齢になって、初めてのことばかり。想像以上です」。38歳の今、2006年からの現役生活で最も活躍できていることをかみしめた。
あまりの遅咲きに「自分を知っている人からは、『今まで何をしよったん』と言われます」。師匠の阿部亮治や、練習仲間で現役最年長の佐古雅俊には「9割ふざけたことしか言われない。でも、1割は大事なことを教えてくれている。それを聞き逃さずやってきた」と、ゆっくりでも成長を続けられたのは周囲の先輩のおかげ。「人に恵まれました。感謝の気持ちを忘れずやっていきたい」としみじみ話した。
昨年の伊東記念決勝では2着に入るなど、残された目標はだんだん難易度が高くなってきた。「ここで弾みをつけて、次の初めてのGⅠ、ダービーで1勝したいですね」。この成長ぶりだとその前に、初のGⅢ優勝という難易度Aの目標を達成するかもしれない。
▼3R(大川龍二)
菊池の逃げを捲って捉える。1―9=2348、1―3―28。
▼5R(近藤保)
追い込む脚は強烈。長い直線ならアタマまで。7―139―1239、7―2―1。