【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】久留米の開催指導員・加倉正義が勝負の3日間「あと1回はS級に戻りたい」
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
九州勢の中で最も早く検車場に現れたのはベテラン加倉正義だった。1998年にGⅠ競輪祭を優勝した実力者だが、S級から落ちた今期はこれまで2勝止まりと苦戦している。
そんな中で迎える初日特選の九州勢は加倉と曽我圭佑、上吹越直樹の3人。点数だけで考えれば曽我―上吹越―加倉の並びだが、加倉が番手を主張した。「いま久留米の開催指導員をやっているし、地元の久留米は走れない。だから小倉を地元と思っている」。その思いを伝え聞いた上吹越は「もちろんです。自分が九州3番手を回ります」と快諾。すんなりと並びが決まった。
「あと1回はS級に戻りたいんですよ」。今期得点90.79点で現時点だとS級点のボーダーをわずかに超えているそうだが、成績を落とせる状況にはない。「だから今回はギリギリの勝負駆けです。シューズのサンをいじってから感じがいいし、必死に頑張ります」。そう言い残すと、真剣な表情で自転車のセッティング調整に取りかかった。▼7R特選は、曽我の仕掛けに食い下がる。「前々回の松山初日に曽我君のカマシに離れたから今度こそ」。懸命の追走が決まれば九州ラインで上位独占も。357のボックス車券。
▼2R(利根正明)別線の植原琢也は近6場所で1着ゼロと不振。それなら鎖骨骨折明けから復帰3場所目の利根でも好勝負が可能かも。5―4―127、5―12―12。