【熊本競輪・FⅠ】選手と女子大生の二刀流・東美月が論文制作に苦闘中「アンケート回答をお願いします」
【記者コラム・造田大の大勝負】
東美月が不安そうな表情で前検入りした。「論文を書いている途中で、練習はあまりできていない」。バンクを離れたら、武庫川女子大(兵庫県西宮市)の4回生。「在学中に競輪選手養成所に合格しました。中退も考えたが、それまで両親に学費を払ってもらっていたし、卒業することに意味があると思って、中退はやめました。今は自分で学費を払っています」
気になる論文のテーマは「落車した時の心理状態について」とのこと。「自分が落車の経験が多かったので。ガールズケイリンに絞っています。自分がガールズ選手だし、男女でルールや性格も違う。そもそも男子も対象にしていたら、書き終わらないです」。開催中はパソコンを使用できないこともあって、完成まで遠い。その焦りもあって、落ち着かない顔で競輪場に姿を現したのだろう。
「グーグルフォームを作って、ガールズ選手のLINEグループにリンクを貼って、アンケート回答をお願いしています。落車の怖さは自分も分かっているので、回答をお願いするのは申し訳ないんですけどね…。でも、数が欲しいです」。当記事をご覧になったガールズ選手はぜひ調査にご協力いただきたい。▼6Rに登場する東は競走得点が3番目。「決勝に続けて進めているし、流れはいいんです」。練習不足でも底力で連絡みへ。26―4―26。
▼10R(落合達彦) 前回後は熊本に移動して、バンクで練習。「初めての人よりはバンク特性はつかめていると思う」。経験を糧に連へ突っ込む。235―6―12345。