競輪

【小倉競輪(ナイター)GI競輪祭女子王座戦】五輪組の佐藤水菜、梅川風子らGP切符ゲットに挑む/レース総展望/11月19日開幕

 「第2回競輪祭女子王座戦」は、パリ五輪トリオに注目したい。佐藤水菜(神奈川)、太田りゆ(埼玉)と、五輪ではリザーブだった梅川風子(東京)にとっては、ガールズグランプリ2024への最初で最後のチャンスとなる。3人とも8月の五輪までは競技に専念して、ガールズケイリンを一切走らなかった。そのため賞金の積み上げができていない。12月29日の静岡を走るには、ここで優勝するしかない。

8月、地元の平塚でのガールズオールスターを制して表彰式から引き揚げる佐藤水菜

 佐藤は昨年のこの大会で2着。梅川に差された。だがその後から10連勝中。昨年末のガールズグランプリ2023や今年8月のガールズオールスターは女子トップ級が集まる一戦だったが、全て完勝。直前の平塚でもぶっちぎりのVと、無敵と言っても過言ではない。競技でも大活躍。パリ五輪ではメダルを逃したが、10月デンマークでの世界選手権ではケイリンで金、スプリントで銅。どちらも日本女子初の快挙を達成した。史上最強女子は、断然のV候補ナンバーワン。

昨年のGⅠ「第1回競輪祭女子王座戦」で優勝し、表彰式で笑顔を見せる梅川風子

 昨年Vの梅川にも注目したい。出場した世界選手権では、ケイリンで決勝に進み5着。世界のトップで戦えることを証明した。その後は立川で完全V。昨年の第1回大会は「過去イチで体調が悪い」という状態で完全V。ここ一番の集中力を再度発揮する。

 太田はパリ五輪後にナショナルチーム(NT)を引退。ガールズケイリンに専念している。NTで培った脚力を発揮して、9月以降は4節連続完全V。直前の松阪ナイター2日目には11秒7の捲りを繰り出すなど好調をキープしている。

 NT勢を脅かすのは坂口楓華(愛知)、尾崎睦(神奈川)、児玉碧衣(福岡)、尾方真生(福岡)、石井寛子(東京)の賞金上位組。児玉と石井貴子(千葉)はGP切符を既に手にしている。最も気合が入るのは、賞金7位とGP当落線上の奥井迪(東京)かもしれない。

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