【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】背水の山口拳矢「いいときの感じになった」
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
山口拳矢がGP切符へ勝負を懸ける。昨年のダービー王だが、今年はここまで賞金ランク30位と低迷。2年連続でのグランプリ出走は、ここで優勝するしかない。背水の陣だが、前検日の表情は柔らかだった。「自分の思った成績が残せずに、フラストレーションのたまる一年だった。だが前回の防府でやっと、いいときの感じになった」と上向きだ。
その防府記念では準決で6着敗退だったが、打鐘前ガマシで裸逃げになったため。敗れたが最後まで踏み切ってのものだった。最終日も終HSから踏み上げて、押し切っての白星締め。その後も「今年の中では良かったので、その調子を崩さないようにした」と状態はキープできている。
さらには「今回は新車。練習で乗ってみて良かったので」と前回以上も期待できる。「ここを取らないと来年のSSはない。良くなった感覚を忘れず、気負わず走りたい」。小倉は、ルーキーシリーズでプロ初出走し、いきなり完全Vデビューを果たしたバンク。また一つ華麗な戦歴を残すには格好の舞台だ。
▼5R(山口拳矢) 今年、見違えるほど強くなった三谷将太とワンツーへ。1=9―2357。1―25―9。
▼8R(菅田壱道) 脇本雄太は「脚がないのかもしれない」と自信喪失気味。初日に直線強襲で2着の菅田が、ダイヤモンドレースを狙って捲り追い込む。7―249―2493、7―2―5。