競輪

【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】尾方真生が辛うじて準決進出「碧衣さんの分まで頑張りたい」

【九州王国 再興へ】
 総勢17人の九州男児のうち、10人が初日に1予を迎えた。残念ながら九州勢の勝利はなかったが、山田英明が2着、伊藤旭が3着など上々の滑り出しを決めた。

 地元のエース・北津留翼もその一人。初日6Rは6番手から捲って3着。佐藤慎太郎の巧みなけん制を受けて、捲り切るまでいかなかったが、強烈なスピードで小倉ドームを沸かせた。「いつもならばブロックを受けたら諦めてしまうんですけどね…。今日はやめられないなと」と気持ちをつないで踏み続けたのが好成績につながった。「声援もあったので、いつも以上に頑張れた」。2走目以降もファンの応援を背に、地元バンクを駆け抜ける。

初日6Rで3着だった北津留翼

 2日目に初陣を迎える九州勢は7人。その中の一人、成松春樹は初めての競輪祭出場。GⅠ出場も2018年の寛仁親王牌以来6年ぶりだ。近況の競走得点は97点台に落ち込むが、本人の顔色は決して暗くない。「状態自体は悪くないんです。3場所前の防府でも町田太我君の3番手だったけど、追走は余裕があった」と点数以上の力を秘める。「今回に向けて、セッティングなどいろいろと試してきたし、練習もしてきた。頑張りたい」。2日目5Rは犬伏湧也―中本匠栄の3番手追走から上位着を狙う。

6年ぶりのGⅠ出場に備えてきた成松春樹

 児玉碧衣ら久留米勢3人が出場したGⅠ「第2回競輪祭女子王座戦」は、準決に進めたのは尾方真生のみだった。その尾方も3R4着。「踏み直しがいつもより悪かった。5着だと思っていたので、準決に上がれてよかった」。5着の太田瑛美とは微差。辛うじて準決の切符をつかんだ。「碧衣さんの分まで頑張りたい」。予選敗退に終わった姉弟子の思いを背負って、準決12Rを戦う。

2枠しかない4着勝ち上がりの切符をつかんだ尾方真生
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