【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】初戦9着から逆転の町田太我は脚も勝負勘も上向き
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
2日目7R、町田太我が逆転弾を放った。赤板で突っ張った小林泰正―岡村潤が外からの攻めに気を取られている隙に、赤板1半で内を進出。松浦悠士―瓜生崇智を連れてするすると先頭に立つと、打鐘前カマシの小原佑太―竹内智彦の3番手を取り切った。すかさず終HSでロング捲りを敢行。松浦には抜かれたが、初日9着を取り返す2着で2予Bに進んだ。
「内に入ったところは、空くだろうと決め打ち」と勝負勘も冴えた。「小原さんに出られたけど流していたから、追い上げが来る前にと体が反応した」と、自然体で五輪代表を叩き切った。「いい感じで踏めて上向きだと思う」と手応えも得ている。
ゴール前で差されて、「松浦先生はさすがですね。抜かれたくなかったけど、先生にはかないません」と同県の賞金王を立てたが、松浦にとっては準決権利のダイヤモンドレースに導いてくれた最高の走りだったはず。どん底だった初戦から盛り返した底力を、4日目以降も発揮してくれそうだ。
▼7R(町田太我) 北井佑季、山崎賢人のもがき合いを、タイミング良く捲って台頭。6=2―13459。
▼12R(松浦悠士) ようやく「調子が上がってきた」。ダイヤモンドレース(1着124万円)での賞金加算がGP切符に関わってくるかもしれず、モチベーションは高い。もちろん車番もいいため、北日本の後位から捲り追い込む。1―239―2395、1―3―7。