【武雄競輪G3開設記念】脇本雄太が完全V 腰痛良化でダービーに弾み
武雄競輪のG3開設73周年記念「大楠賞争奪戦」は25日、最終12Rで決勝を行い、脇本雄太(34)=福井・94期・SS=が捲りで1着。4連勝の完全Vで優勝賞金500万円を手にした。脇本のG3制覇は1月の豊橋記念以来14回目。2着は中団5番手捲りの新山響平、3着は新山マークの佐藤慎太郎で、SS3車が確定板を独占した。4日間の車券総売上額は約55億3100万円と、目標の55億円を上回った。
強い脇本が帰ってきた。雨の降りしきる中、新山の中団捲りを10秒9の上がりで抜き去った。「腰痛から1カ月がたって、まだ恐怖心はあるけど良くなってきている感覚があった」。腰痛さえなくなれば、もう脇本のものだった。
号砲から下げて8番手。「伊藤君がどこから仕掛けるかを見ていた」。中団の伊藤が赤板から踏み上げ、そのまま先行。中団には新山が先頭の北日本3車が入った。「ペースがすごく早かったので、落ち着いて1半で行こうと思った」。どこからでも行ける自信が戻ってきた。だが、「雨で視界が悪く、内藤さんが離れたのを気づくのが遅れた」。力強く九州四国ラインを乗り越えた新山は、はるか前方。「余裕はなかった。最後の最後まで分からなかった」。それでも鍛えてきた日本最強の脚は、北のSS2車をゴール前できっちりと捉えた。
連覇を狙うダービー(平塚)まで中5日。「まずは疲れを取って、そこからスイッチを入れていきたい。チャンピオンジャージーを着てのG1なので頑張りたい」。優勝賞金8600万円のバトルへ、手応えを持って乗り込む。(野口雅洋)
