【別府競輪(ナイター)FⅠ】今期限りで引退の横山愛海「何とかしてほしい」 業界の未来を案じる
【記者コラム・造田大の大勝負】
横山愛海が制度改革を訴えた。124期生として昨年7月に本格デビューして今期が3期目。デビュー当初から成績不振に陥り、今年限りでの強制引退が濃厚だ。
「今回を含めて残り3場所。やり切るだけ」と気丈に振る舞ったが、雰囲気はどこか寂しい。「腰痛に悩まされていて…。それとデビュー直後の落車が…。精神的にキツくて、克服に時間がかかった」。級班がないガールズケイリン。本デビュー戦で代謝制度の対象となり、デビュー初戦から児玉碧衣のようなトップクラスとの対戦も珍しくない。新人にはあまりにも厳しいルール。横山も懸命に立て直しを図ったが、時間が残されていなかった。
2場所前の和歌山2日目では、GⅠ級の吉川美穂の捲りに追走する場面が見られた。「3角で内に差し込み過ぎてしまって、最後はいっぱいに。それがなければ確定板はあったかもしれません」。徐々に競走に慣れつつあるだけに、今期での引退はもったいない。「これからデビューの子は厳しい。特にミッドナイトは点数順に車番が並ぶので、外枠ばかりでは難しい。未来の子たちのためにも何とかしてほしい」。悲しい目で、自分よりも業界の将来を心配していた。▼7Rは横山の本デビュー後、初めての確定板入りに期待。野口諭実可以外は力量互角で、展開が紛れたらチャンスは十分ある。7―1345―2。
▼10R(小酒大勇) 人気を集めそうな晝田宗一郎は落車明けで状態疑問。前の谷口力也ペースになれば、番手の小酒に勝機。3―5=126。