【別府競輪(モーニング)FⅡ】前田義和が執念の準決2着 決勝で下沖功児と15年半ぶりの連係
前田義和が準決6R、執念の走りで決勝の切符をつかんだ。若手の遠藤拓巳と田口勇介を相手に6番手で脚をためると、終BSから踏み上げて直線で大外強襲。前田の内を突いた後位の中園和剛との2着争いは、「必死でハンドルを投げました」とタイヤ差で2着に入った。
今回の直前に宮崎で合宿。そのメンバーだった四元慎也と下沖功児に勇気をもらった。「(3Rの)四元さんのS取りに、(準決5Rの)功児の連勝。気持ちが入った」と気合の2着だった。
県は違えど、同じ鹿児島支部の下沖と決勝で連係する。「これで2回目。15年くらい前に自分がチャレンジから特班した決勝以来です」と、久々に並ぶ。「開催が同じことは多いんですが、お互い自力なんで違う番組に組まれるんです。そろって決勝に進まないと一緒にならない」ということだ。
その時は、「特班が懸かっていたんで功児に前をお願いしたら『自信がない』と断られた。それで自力で優勝しました」。調べると、2009年6月17日の武雄。約15年半の時を経て、20代だった2人が40代で再び連係する。
年は一つ違うが、「功児は慶大に一浪で入ったので同学年ということで。自分は現役で鹿屋体大。学生時代も一緒に練習することがありました」と気心は知れている。「学生時代の功児は今よりもっと変だった。ずいぶん人間に近づいてきましたね」。今度は前田が下沖をマーク。再度のVを狙う。