【別府競輪(モーニング)FⅡ】新山響平に憧れる堀航輝に小さな悩み「戻ってこいと言われます」
【記者コラム・造田大の大勝負】
初日3Rを逃げ切った堀航輝(29)=青森・121期=が小さな悩みを打ち明けてくれた。「四国の方々に『戻ってこい』とよく言われるんです(笑)」。
堀は香川出身。「鹿屋体育大にいた時、ナショナルチームで練習させてもらったことがあるんです。その時に坂本勉さんにお世話になって。勉さんのツテで息子の貴史さん(94期)を紹介していただいたんですよ」。自身のレベルアップのために青森で活動することを決めた。憧れは同じ青森でS班の新山響平。「自分は地脚タイプ。脚質的に響平さんが一番目指すところなのかなと。冬期移動先が同じ。練習で一緒になることがあるとアドバイスをいただいています」。
走る舞台は違えど堀も新山のような徹底先行を貫いており、バック本数は18本。追い込み屋にとってこれほどありがたい選手はいない。それゆえ、前述のように「香川移籍」を四国の選手から熱望される。
「ありがたいことなんですけどね。まずは強くなってからです。S級に上がれてから帰るか考えます」。今は故郷復帰よりも昇級のことしか考えていない。「準決が壁なんです。今はどうすれば決勝にいけるか。そのことだけに集中します」。視線は4場所ぶりの決勝進出にだけ向けられていた。▼6Rは堀―飯尾主税のラインワンツーに期待。「響平さんの広島記念準決は参考になった。ああいうレースもあるんだな。勉強になった」と臨機応変な立ち回りを示唆。力はあるだけに仕掛けひとつで本線打破は可能。5=3―124。
▼3R(高橋大輝) 前場所は敗者戦ながら捲りは通用。ここも単騎捲りで一発を見せる。5―347―347。