【佐世保競輪・GⅢ開設記念】佐藤慎太郎は48歳でもタテ脚強化 グランプリ出走へ向上心
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
佐藤慎太郎(48)=福島・78期=は先月のGⅠ競輪祭の一次予選2走目で落車(滑入7着)。続く二次予選では小原佑太のカマシに離れて7着敗退。その瞬間、SSから陥落することが決まった。
それだけでなく、5日目に再度落車。本人いわく「頸椎の骨挫傷。骨の内部の骨折みたいなもので、軽傷ではなかった。ここも欠場しようかと考えた」と万全ではない中での佐世保入りだ。
それでも、「ああいう形で一年を締めくくるのもしゃくに障る」と意地の参戦。そして「元気に走っている姿を、応援してくれる人に見せたい」と気力を振り絞る。
前検日前日の17日はグランプリ前夜祭が行われ、「寂しかった。毎年行くのを楽しみにしていたので」としみじみ。「これがSSとしていったん最後の開催。節目のレース」と区切りとして位置付けながらも、「今年のグランプリはみんな自力型。タテ脚がないと戦えない競輪になっている。そういうトレーニングをしないと」。48歳となっても向上心は不変。ここから再度、グランプリへの挑戦が始まる。
▼7R(堤 洋) 佐藤と同じ48歳(学年は堤が上)。先月は松阪GⅢで決勝に乗るなど上り調子。逆に、人気になりそうな北津留翼は体調がやや不安。2―135―135、2―7=13。
▼6R(高橋和也) 前回は4年ぶりのV。「家族が喜んでくれました」。38歳が勢いに乗って初戦突破へ。5=9―12347。