【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】佐々木悠葵が〝スポーツカー〟で全開 「自分が付きたい自分でありたい」
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
佐々木悠葵(29)=群馬・115期・S1=は、昨年GⅠ決勝を経験して一回り大きくなった印象だ。初日3R、どっしりと構えてパワフルに捲り切った。最後は高橋築に差されたが、関東ワンツーを決めた。
先行型の町田太我が逃げたが、7番手で落ち着き払っていた。「いつもの町田なら掛かるところで掛かっていなかった。いつでもいけると思った」。佐々木眞也が中団先捲りを仕掛けても動じることはない。終2角から捲りを放つと4角で先頭に出た。
「今回は新車。堅いフレームです。今までのがファミリーカーだとすると、今度のはスポーツカーのサスペンション。それくらい違う」と大幅に剛性を変えた。「スピードに乗ってからの踏み応えがいい。9車立て向きですね」。まさに今回、いきなり役に立っている。
最近は、自分の立場を見つめ直している。「関東での立ち位置を考えてやっていきたい。今までの自分だと、自分で自分に付きたいとは思わない。自分で自分に付きたいと思えるような選手になっていきたい」。もちろん自分をマークすることはできない。だが自力型の自分を客観的に見ながら、目指す選手像に近づいていきたいと考えている。
2日目は中部の最後の牙城、山口拳矢-浅井康太と戦う。新しい〝スポーツカー〟で、元SSの2人に襲いかかる。
▼6R(佐々木悠葵) 仕掛けるべきところで仕掛けて、杉森輝大と決める。7-4=12359。
▼9R(中釜章成) 大阪の同期の福永大智マークからバースデー白星へ。8-59-123569。
