【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】落車から復帰場所の吉田拓矢は「転ぶ前より強く」なって準決進出
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
吉田拓矢(29)=茨城・107期・S1=が、落車から力強く立ち上がる。新年一発目の立川記念2日目で落車した。「右鎖骨を骨折しました。でも翌日に手術を受けられたし、その翌日から練習できた」と順調に回復。今開催からレースに復帰した。
「転ぶ前より強くなろうと、1月の間は基礎体力を強化した。パワーアップできました」と、その成果は感じている。だが「実戦で走ってみて、切れが足りない。レースから離れているからだとは思いますが」と課題も感じている。
その言葉とは裏腹に、2予7Rでは松岡辰泰との3番手争いを制して2角捲り。小雪の中で11秒4の上がりをマークした。
「最近は2日目に転んだり失格したりが多かった。そのカベを越えられて良かった」とニコリ。「もう少し自転車をなじませられれば良くなると思う」。2走を終えたことで、レース勘も戻ってくるはず。以前より強くなったなら、昨年ダービー以来のGⅠ決勝へきっと進めるはずだ。
▼11R(吉田拓矢) 眞杉匠は初日からいい動き。マークする吉田もチャンス十分。1-7=23459。
▼8R(松岡辰泰) 昨年のビッグレース出走はダービーだけ。久々のGⅠにも「思った以上にやれている。2日目も、終4角までは準決に上がれるかと思った」。吉田拓矢にはやられたが、状態はかなりいい。6-129-1279、6-9-4。
