【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】世界チャンピオン山崎賢人が九州からただ1人準決進出
九州勢は11人が2予を戦ったが、3着以内に入って準決に進んだのは山崎賢人(32)=長崎・111期・S1=だけだった。2予最初の6Rで3着に入り、早々に勝ち上がりを決めた。
「レースから敢闘門に引き揚げてくると、北津留(翼)さんに『惜しかったね、4着だったよ』と言われたんです。3着だと思っていたので、周りが見えていなかったと少し落ち込みました」。だがすぐに何かの間違いだと分かり、喜びは倍増。「九州勢がこの後たくさん出走するので応援します。準決、決勝をみんなで戦いたい」と話していた。
結果として、ほかの九州勢は全滅。「まさか自分だけになるとは…。でもこうなったら自分がしっかりしないと」と気合を入れ直した。3日目10R、中部から一人だけ勝ち上がった浅井康太の前で自力勝負する。
ナショナルチームのうち、太田海也や中野慎詞らはアジア選手権(マレーシア)へ遠征中。チームスプリント金のニュースも届いた。昨年11月の世界選手権ケイリン王者だが、山崎は派遣されなかった。「どう選抜されているかは自分にも分からないんです。でも、GⅠを走れるのは貴重ですから頑張ります」と気持ちは弾んでいる。
「今回は鉄のフレームで練習できた。でも2走して感触はあまり良くない。しっかり体をケアします」。九州の最後の望みとはいえ、ケイリン世界チャンピオン。2021年6月、高松宮記念杯以来のGⅠ決勝を勝ち取る力量は十分ある。
