競輪

【佐世保競輪(ナイター)FⅠ】宗崎世連「トルーマンを倒した時ぐらい力が出た」A級屈指のヤング2人を撃破

【記者コラム・造田大の大勝負】
 宗崎世連(33)=高知・100期=が波乱を演出した。S級でも活躍していたが、2日目の準決4Rでは支線扱い。A級で白星量産中の常次勇人と、前回あと1勝でS級特進を逃した塩島嵩一朗の2人に人気が集中した。

 レースは先行する常次とカマす塩島がもがき合う展開。宗崎は2角から冷静に仕掛けると、常次そして出切った塩島らをのみ込んで捲り切り。「常次君と塩島君はお互い僕を見てない展開になるだろうと…。でも捲れるとは自分でも思っていなかった(笑)」。本人も驚きの捲り脚で、3連単8万9710円を叩き出した。

 勝因は展開だけではなかった。「レースが近づくにつれて、腰の痛みが増してきた(笑)。でも後ろが同県の野本翔太さんで、『やるしかない』と思って、それが元気が出るきっかけになった。今回は気持ちの面が大きいですかね」と冷静に分析。また、W杯で金メダル獲得の実績があるジョセフ・トルーマン、世界選手権V歴あるシュテファン・ボティシャーらを倒して優勝した2019年の宇都宮FⅠを回想して、「あの時ぐらい力が出ました」と笑みを浮かべた。

 腰のヘルニアが影響して前期からA級だが、昨年末に手術を行い、症状は徐々に改善傾向にある。着々とS級復帰への下地は作られてきている。最終日の決勝11RはS級特進王手の木村皆斗が手ごわいが、トルーマンよりは強敵ではないはず。特進を阻止してかつての輝きを取り戻す。

 ▼11R(宗崎世連) 状態は上向き。S級戦士の意地を示して、木村に土をつける。6-123-123。
 ▼4R(峯口司) 常次と塩島が再度踏み合えば、峯口が宗崎のように捲る。2-6=345。

準決3Rで波乱を演出した宗崎世連
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