競輪

【久留米競輪(ナイター)FⅠ】増成富夫「イチかバチかで行った」20代自力2車を破る逃げ切りで通算663勝目

【記者コラム・造田大の大勝負】
 増成富夫(54)=岡山・66期=が年齢を感じさせない逃走劇を見せた。初日1R、打鐘前に中団からカマして先行策に出ると、グイグイと快調に飛ばして逃げ切り。

 報道陣の前に姿を現すや否や、「みんな買ってないやろ? 話さんよ!」と笑いを誘った。それもそのはず。3連単16万6640円の配当が示す通り、なかなか手が出ない。

 別線の自力型は上野恭哉、照井力斗とともに20代で近況好調。それでも、「ペースだと追いつかれるから強めに踏んだ。イチかバチか練習みたいな感じで行った。若い子はいつでも行けると思ったんでしょう」と熟練の先行テクニックで両者をほんろう。上野は「ペースが上手です。脚を削られました」と舌を巻いていた。

 「俺の写真はええよ(笑)。浅井(康太)とか三谷(竜生)を撮った方がええよ」。写真撮影を少し恥ずかしがっていたが、この日の主役はGP覇者ではなく、通算663勝目を挙げた先行職人だったのは間違いない。

 ▼5R(増成富夫) 準決は戸田康平をマーク。戸田が初日のように積極策に出れば、恵まれる。6=17-157。
 ▼3R(上野恭哉) 増成にうまいことやられてしまったが、今節は久留米ヤング勢が勢ぞろい。決勝一番乗りを決めて、後ろにバトンを渡す。3-145-145。

初日1Rを制した増成富夫
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