【小倉競輪(ナイター)FⅠ】「終わったと思った」ゾーンに入った阿部英斗が最悪の展開からルーチャンV
今月9日、玉野GⅢの最終日に単発レースで行われた「ルーキーチャンピオンレース」は、阿部英斗(20歳・福岡)が直線で鋭く伸ばして優勝。125期の頂点に立った。
4番手周回をしていた赤板2角から、何を思ったのか空いたインに突っ込んで勝手に内詰まり。「あれで終わったと思いました」と優勝は諦めたが、それでも「何とかして連には絡まないといけないし、一つでも順位を上げよう」と冷静に気持ちを切り替えた。そこから〝ゾーン〟に入ったようで記憶がしばらくなくなり、「気がついたら森田(一郎)さんの後ろにいました」。機敏な動きで森田の後ろに追い上げると、最後に直線勝負を制した。
今回の小倉戦でS級戦は4場所目。「競輪の流れがつかめてきたし、自分のスタイルも見えてきた」と自信は少しずつ深まりつつあるが、「ルーチャンは勝ったけど、まだFⅠも優勝はしていない。これから次々と取っていけたら」と、同期たちに競り勝った一戦を契機に、より大きな飛躍を誓っていた。