【小倉競輪(ナイター)FⅠ】「別人の体になってしまった」腸炎にやられた坂本健太郎が地元戦で立て直す
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
全国で猛威を振るっている感染性腸炎は、体を鍛えている競輪選手であっても例外なく被害に遭っている。前々回の佐世保で優勝した坂本健太郎(44)=福岡・86期=もその一人。3年ぶりの〝美酒〟に酔いしれる暇もなく原因不明の腸炎に襲われて「別人の体になってしまった」という前回玉野は(5、6、6、3着)と散々な成績に終わった。
その後の練習でも「後藤大輝、梶原大地にぶっちぎられてきた」と若手にはコテンパンにやられたが、「でも高倉(俊宏)には座ったままで付いて行けたから大丈夫」と世代の近い機動型に離れなかったことで、どん底の状態から脱していることは認識できたようだ。▼初日12R特選は、スピードある瀬戸栄作の番手回り。「立ち上げが悪いけど、レースになれば大丈夫と思いますよ」と追走に自信あり。ロング捲りにピタリと付けて、ゴール前で逆転だ。2-7=156。
▼3R(高谷雅彦)前回玉野は(7、7、6着)の大惨敗。それまでは今期90点ペースで稼いでいたが「何が悪かったが分からないけど、こういう時もありますよ」と気にしていない。ここは田中勝仁の後ろも選択できたが「自分でやります」ときっぱり。1番車を生かした位置取りから、最後にタテ攻撃を繰り出す。1-345-2345。