【小倉競輪(ナイター)FⅠ】「デビューしてもう1年もたつのに」125期の在所1位・遠藤拓巳が苦悩を語る
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
A級準決4Rは125期の在所1位・遠藤拓巳(25歳、香川)がHS前5番手捲り。ラインを組んだ高市訓但と四国ワンツーをきっちりと決めた。
だが、レースを見ていた児玉慎一郎の声は厳しかった。「弱いな。アイツは練習の2割しか出せてない。石原(颯)に少し負けるくらいで、練習だと本当に鬼のように強いのにな」。潜在能力を知っている香川の支部長はもどかしそうに話した。
その言葉をそのまま遠藤にぶつけると、肩を落としてぼやいた。「調子は良くないのかな。練習だと自信があるけど、その力をなかなか出せないし、一度も出したことがない。デビューしてもう1年もたつのに」。とても勝者とは思えない表情で吐露したが、「初日と違って、出切ってからは流れる感じがしましたね」と、翌日の決勝に向けては確かな感触を得ていた。▼11R決勝は、河崎正晴との2分戦。後ろ攻めは確定的だが、そのポテンシャルが大爆発すれば4-1257-1257。
▼9R(岡田征陽) 準決は阿部英斗の3番手捲りに屈したが、そこまで悪い先行ではなかった。最終日もきっちりと先手を奪えば、岡田の連勝チャンスで、2-5=137。