競輪

【佐世保競輪(モーニング)FⅡ】「半年間しか勉強する期間がない」川口雄太は失格2回でA級落ちも気落ちする暇なし

A級戦でも「強くなれるように」とパワーアップに燃える川口雄太

 目指すは四国を代表するオールラウンダーだ。前々期に102.95点を獲得しながらも失格2回で、今期A級に落ちた川口雄太(28)=徳島・111期=は、その苦い経験を成長の糧にする。

 3年ぶりに〝緑パンツ〟をはいたが、やっぱり底力は段違い。降級初戦だった1月高知(5、1、決勝1着)の決勝を単騎逃げで押し切ると、3場所前の松戸(1、2、決勝1着)は3番手捲りでV。そして前回の久留米(1、2、決勝1着)は林昌幸の番手回りから油断なく抜け出した。今期5場所で3Vをもぎ取ったが、決まり手は逃げ、捲り、差しとバラバラ。器用な一面はそこからも分かる。

 今期成績は96.20点。今月末までが選考期間のレインボーカップ出場を十分に狙えるが、「正直そこまで気にしていません」と意に介さない。「来期はS級に戻るので特別昇級のことよりも、この先を見すえた走りをA級のうちにやっておきたいですね。全てを出し尽くして、ちゃんと強くなれるように。そう考えたら、半年間しか勉強する期間がないんですよ」

 初日は3分戦だが、川口が5番車で、番手の上田学は3番車。後ろ攻めになりそうなムードだが、それでも「自力自在に。(上田)学さんとワンツーが決まるように走ります」とハードルを一番高いところに設定した。今節は明らかな格上として登場し、人気を集める3日間。納得のいく内容を求めた上で結果も出してこそ、次に進むべき階段が見えてくる。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena