【伊東競輪・GⅡウィナーズカップ】新山響平が捲りでぶっちぎり勝利「今回は自信を持って走れる」
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
新山響平(31)=青森・107期・SS=が、代名詞の突っ張り先行ではなく、捲りで初日特選11Rを制した。レースは新山が前攻めだったが、脇本雄太が残り2周半で猛烈アタック。すんなり脇本に前に出られた。
「突っ張りたかったけど、脇本さんが見えていなかった」。早めに前に出る攻めに対し、「対策ができていなかった」と新山は反省した。
だが、そのスピードを維持するのは、さすがの脇本でも無理。青野将大-郡司浩平の神奈川コンビが脇本を叩いて先行。脇本は石原颯-岩津裕介の中四国コンビの追い上げで前に入られ、その後は仕掛けられずに4着に終わった。
新山は終1角でスパート。展開が向いた郡司をあっさりBSでのみ込むと、ぶっちぎりでゴールした。「思ったより自転車の出は良かった」と上がり9秒4の捲りを回想。「いい感じに乗れているので、これを崩さないように」と合格点だ。
前検日には、前回の名古屋記念の走りを「手応えある開催だった」と振り返った。さらには「今回は自信を持って走れるかな」。今年でSS3年目だが、毎年11月の競輪祭までGP出走が確定しない新山。だが突っ張り先行と捲りの二刀流を極めれば、今年は早めに切符を手中にするかもしれない。
▼12R(新山響平) 誰も先行したくない流れになりそう。単騎でカマシ、長めの捲りで台頭。3=1-24579。
▼6R(石原颯) 昨年S級トップの44勝。過去2回は初戦敗退だが、今年こそウィナーズカップで活躍する。3-168-1689、3-9-5。
