【伊東競輪・GⅡウィナーズカップ】静岡からただ一人参戦の深谷知広が地元ビッグ初Vへ

　深谷知広（35）＝静岡・96期・S1＝が、初の地元ビッグ制覇へまい進する。これまでGⅠ2V、ヤンググランプリを含めてGⅡ4V。だが愛知籍時代も含めて、地元でのビッグVはない。

　準決は後方に置かれたことで、「苦しかった。周囲を一切見ずに、自分の道を踏んだ。内容は良くない」と笑顔はなし。「決勝に進んだことだけが良かった。体調は良くない。上積みもないと思う」と浮かない顔。だが、「決勝に向けてしっかり準備する」と、地元Vへ気持ちを引き締めた。

　今年は移籍後4回目で地元の静岡記念をV。レース後は「やっと取れてほっとした」と笑顔をはじけさせた。地元の声援に応えることの難しさと、達成感の両方を感じ取ったはずだ。

　準決とは違い、決勝は郡司浩平の番手を回る。昨年のGⅡ共同通信社でも逃げた郡司の番手を回った。絶好のVチャンスだったが、深谷は優勝を逃した。今回こそはの気持ちは強いはず。静岡県のファンの期待がその双肩にかかる。深谷にはもう優勝しか見えていないはずだ。