【別府競輪・FⅠ】「ブリついた」矢部駿人のコメントがまさか方言だったとは
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
開幕1Rで、2着に逃げ粘った矢部駿人(26)=岡山・121期=を取材していた時のことだ。八嶋稔真のイン切りから、そのまま先行していったシーンの振り返りで「ブリついたから行きました」と矢部がコメントした。
取材後、大阪出身の記者仲間が「〝ブリつく〟って何ですか?」。北九州生まれの自分は、誰しもが使う慣用句のようなものと思っていたので「ブリがつくって普通に言わない? 勢いがつくって意味でしょ?」と驚くと、隣にいた地元大分の記者は「九州の方言じゃない?」。気になって記者席に戻って調べると、どうやら岡山の方言だった。
そこで北海道の八嶋に「ブリついた」って分かるかと聞くと、矢部からその言葉を聞いていたようだったが、「ブリブリ先行したって意味ですよね?」と違ったニュアンスで解釈していた。
そういえば以前、レース前の作戦会議で久留米のベテランが話した「ほたっとけ(放っておけ)」の意味が分からず、混成ラインを組んだ岡山の若手が前受けからイン粘り見え見えの別線をじわっと抑えてしまい、そのベテランが競られたことがあった。言葉って面白くて難しいなぁ。
▼7R(中嶋里美) まだ好調時の脚には戻っていないが、初日は一本棒の流れの中でも順位を上げて良化傾向にある。ここは児玉碧衣をマークするか、児玉がぶっちぎった後に伸ばして連突入。4-3-1267。
▼9R(大瀬戸潤一郎) 「前々ってコメントしたけど、理想は松岡(健介)さんの後ろですよね」。兵庫ライン追走の願いがかなえば、5-7-1346。