競輪

【別府競輪・FⅠ】南修二は1年ぶりの捲り勝利にも満足しない「まだ底上げが必要」

【記者コラム・森川和也の追走一杯】

 S級準決10Rは近畿のガッツマン南修二(43)=大阪・88期=が11秒0の捲りで制した。


 逃げ粘って2着の木村皆斗は上がり11秒3。かなりのハイペースだったが、3番手から気合のタテ攻撃を繰り出した。「最後は(木村に)合わされたし、あれが(木村ラインが)3車だったら捲れていないと思う。自分の脚力ではあれが限界ですね。弱さが分かった」


 自力での白星は昨年3月、北津留翼を捲った松山FⅠの初日特選以来。実に1年ぶりの劇的勝利だったが、すごいすごいと持ち上げる報道陣に対して、真剣な目で「まだ底上げが必要です」とぽつり。やはり目指している舞台が違うのだ。


 現代競輪はヨコではなく、タテに踏めてこそ。レース形態の変化の激しい中でも挑み続けるベテランの姿に心を打たれた。▼12R決勝は、「前で頑張らせてもらいたい」と懇願してきた阿部英斗の思いを受け止め、番手回りを決断。「未来ある若者なので頑張ってほしい」とエールを送った。両者の結束力が茨城勢を上回れば、3-1=247。

▼4R(池田浩士)準決はハイペースの流れで立部楓真の捲りに切れたが、状態自体は準Vの前回から明らかに上向き。ここは地元の長松大祐と呼吸を合わせて追走。場合によっては直線で抜け出す。1=4-267、1-7-2345。
▼10R(又多風緑)2日目は「ローラー練習の時から、めっちゃ良かった」とデキは確か。児玉碧衣、久米詩の2強に割って入れるなら又多だろう。1-3-2、2-3-14567。

2日目準決10Rで3番手捲りを決めた南修二

 

 

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