競輪

【小倉競輪(ナイター)FⅠ】岩谷拓磨は番手の中本匠栄とワンツーでも反省ばかり「自力選手としては0点」

決勝で連係する地元の市橋司優人(左)と岩谷拓磨

 S級準決ラストの12Rは、九州ラインでワンツーフィニィッシュ。終わってみれば最高の結末だったが、岩谷拓磨(27)=福岡・115期=は「最後に中本(匠栄)さんと現地集合できたから(100点満点で)10点だけど、自力選手としては0点」。うれしいはずの地元優出にも手放しでは喜ばなかった。

 打鐘過ぎに渡邉雅也から内をすくわれ、最終HS前でようやく態勢が整った。磯島成介の掛かりが良く、渡邉は中団でにらみをきかせる。そんな中で5番手捲りは届くのか。見ている誰もが大ピンチを予想したが、岩谷は開き直っていた。「地元なので、どこから仕掛けたらいいか分かっていた。2角からだと3角で前と合っちゃうので、バック線を目がけて行こう」

 スピード乗りは決して良くなかったが車はジワジワと進み、最後は内に進路を取っていた中本とハンドルを投げ合った。「横を見たら(中本と自分の)2人だけだったし、届いたと思いました」。1着の確信はあった。

 決勝は熊本勢と別線で、不動會メンバーと混じって練習している市橋司優人と連係する。準決後の囲み取材が終わると「せっかくなんで2人で写真を撮ってくださいよ」と、駆け足で先輩を呼び寄せて記念撮影。ラインの並びは「市橋さんが前でもいいのに」と冗談を言いながらも、常識通りで岩谷-市橋になった。

 どっちが優勝でも吉岡稔真さんにいい報告ができるとあって「市橋さんと2人でしっかり頑張ります」。気合は決戦前夜から最高潮だ。

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