【前橋競輪・GⅢ施設整備等協賛】山崎芳仁が5年ぶり18度目のGⅢ制覇「まだグランドスラム諦めていない」

前橋競輪のGⅢ「施設整備等協賛競輪in前橋 桜花爛漫! まえばし春風賞」は30日、最終12Rで決勝戦が行われ、高橋晋也に前を任せた山崎芳仁(45)=福島・88期・S1=が最終バックから番手まくりで優勝。2020年1月のいわき平記念以来、5年ぶり18度目のGⅢ制覇を果たした。山崎に切り換えた小倉竜二が続き2着。四日市GⅢに続く連続優勝を狙った和田真久留は3着に終わった。
おとこ気あふれる同県の後輩に応える会心の走りだった。「先行した時だけ番手捲りをしてくださいと(高橋)晋也君が言ってくれていた。あまりにもペースが緩かったので、どうしようか迷ったけど、踏ませてもらいました。本当に晋也君のおかげです」と前受けから積極的に駆けた後輩に感謝した。
ここ前橋は自身にとって思い出深いバンク。08年7月の寛仁親王牌に12年9月のオールスターと、2度のGⅠタイトルを手にしている。「あの時も後輩に助けられ優勝したレースだった」と仲間たちのおかげで手にしたGⅠタイトルを懐かしんだ。
この後は伊東、函館と2つのFⅠに出場予定。その後は唯一、手にしていないGⅠタイトルの日本選手権(4月29日・名古屋)が待つ。「まだ諦めてはいませんし、このまま体調を維持して狙っていきたい」。悲願のグランドスラムまであとひとつに迫るベテランが、タイトル奪取に歩みを進める。
