【佐世保競輪(ナイター)FⅠ】S級予選は前回失格の東龍之介、金子幸央が続けて1着ゴール

勝負の世界は不思議だ。S級予選の6、7Rは前回失格に終わった東龍之介(35)=神奈川・96期=と、金子幸央(32)=栃木・101期=の2人がそろって白星を手にした。
6Rの東は、目標の新村穣が一丸尚伍と踏み合う展開で脚を温存。短い佐世保の直線でも一気に突き抜けた。「後ろで、2人の我慢比べだなと思って見ていた。前回の落車失格で自転車一式を全て換えて、感じは悪くなかった。最近の中では上出来」と昨年11月の京王閣(2、4、1着)以来となる今年初1着に笑顔を見せた。
7Rの金子も展開が向いた。別線の上野雅彦と梅崎隆介が丸々1周を踏み合う絶好の流れで、終3角から自慢の捲りが火を吹いた。「作戦通りに走れたけど、Sや中団取りで脚を使ってきつかった」と息を切らせて話したが、「踏んだ感じはすごく良かったし、行けると思いました」と、白い歯を見せて喜んでいた。