【九州王国再興へ】庸平運命の6日間 【小倉】

山田庸平が、勝負のシリーズを迎える。現在、賞金ランク10位。大まかな条件としては、山田より上位が優勝して、9位の清水裕友が決勝進出を逃し、山田が決勝3着までに入れば逆転でGP切符を手にする。
今年の山田は6月の高松宮杯準V、7月の佐世保記念Vなど、自己最高の結果を残してきた。「レースを次につなげられるように反省して、レースの流れで修正して。その繰り返し。それができていない部分は多いけど、少しずつは毎レース毎レース、良くなっていることが増えていると思います」。パワー、技術、読みなど、着実に身につけてきたものがかみ合ってきてのGP出走権争いだ。
今月8日には取手でバースデーV。「自分の中で感覚が良くて、いいレースができた。自信になりました」と胸を張った。決勝で真杉匠-雨谷一樹、犬伏湧也-取鳥雄吾といった強敵を倒しただけに価値がある。
ただし、その後は「体調を崩してしまった。しっかり練習できたのは4、5日。思ったような練習はできなかった。走ってみて」。それでも初日2R、九州の若手筆頭格とも言える嘉永泰斗を目標に得たのは大きい。6日間の長丁場だけに、きっと大会中に状態が上向いてくるはずだ。
山田の競輪人生を左右する運命のシリーズ。その号砲が、いよいよ鳴り響く。